親神を、天理王命とたたえて祈念し奉る。
紋型ないところから、人間世界を造り、永遠にかわることなく、万物に生命を授け、その時と所とを与えられる元の神・実の神にています。
このよふのにんけんはじめもとの神
おふでさき
たれもしりたるものハあるまい 三 15
どろうみのなかよりしゆごふをしへかけ
おふでさき
それがたん/\さかんなるぞや 三 16
親神は、人間世界の根本にていまし、この世を創められたばかりでなく、この世の有りとあらゆるもの、悉く、その守護によらぬものとてはない。
しかも、その自由の守護の程は、眼に、身に、心に、ありありと、感じることが出来る。
まことに、元の神・実の神にています。
即ち、天では月日と現れ、さやけくも温かい光をもつて、余すくまなく、一れつにこの世を照らされる。
このよふのぢいと天とハぢつのをや
おふでさき
それよりでけたにんけんである 一〇 54
人は、天地の間に生を享け、至妙な自然の調和の中に生存している。
遍く月日の光を身に頂いているように、隔てなく天地の恵に浴している。
天地は月日の理で、人は、天地抱き合せの、親神の懐に抱かれて、限りない慈しみのまにまに生活している。
このよふのしんぢつのをや月日なり
おふでさき
なにかよろづのしゆこするぞや 六 102
親神は、元初りに当り、親しく、道具、雛型に入り込み、十全の守護 をもつて、この世人間を造り、恆にかわることなく、身の内一切を貸して、その自由を守護し、又、生活の資料として、立毛をはじめとし、万一切を恵まれている。
その守護の理は、これに、神名を配して、説きわけられている。
- くにとこたちのみこと 人間身の内の眼うるおい、世界では水の守護の理。
- をもたりのみこと 人間身の内のぬくみ、世界では火の守護の理。
- くにさづちのみこと 人間身の内の女一の道具、皮つなぎ、世界では万つなぎの守護の理。
- 月よみのみこと 人間身の内の男一の道具、骨つっぱり、世界では 万つっぱりの守護の理。
- くもよみのみこと 人間身の内の飲み食い出入り、世界では水気上 げ下げの守護の理。
- かしこねのみこと 人間身の内の息吹き分け、世界では風の守護の理。
- たいしよく天のみこと 出産の時、親と子の胎縁を切り、出直の時、息を引きとる世話、世界では切ること一切の守護の理。
- をふとのべのみこと 出産の時、親の胎内から子を引き出す世話、 世界では引き出し一切の守護の理。
- いざなぎのみこと 男雛型・種の理。
- いざなみのみこと 女雛型・苗代の理。
即ち、親神天理王命の、この十全の守護によつて、人間をはじめとし、 万物は、皆、その生成を遂げている。
たん/\となに事にてもこのよふわ
おふでさき
神のからだやしやんしてみよ 三 40・ 135
この世は、親神の身体であつて、世界は、その隅々にいたるまで、親神の恵に充ちている。
そして、その恵は、或は、これを火・水・風に現して、目のあたりに示し、又、眼にこそ見えぬが、厳然たる天理として、この世を守護されている。
即ち、有りとあらゆるものの生命の源であり、 一切現象の元である。
実に、この世は、理ぜめの世界であつて、一分のすきもなく、いささかの遺漏もない。
天地自然の間に行われる法則といわず、人間社会にお ける秩序といわず、悉く、奇しくも妙なる親神の守護ならぬはない。
このせかい一れつみゑる月日なら
おふでさき
とこの事でもしらぬ事なし 八 51
月日よりみなそれ/\とみさだめて
おふでさき
善とあくとをみハけするぞや 八 52
親神は、人の心はもとより、総てを見ぬき見透し、善悪共に見分けて、 思召のままに守護されている。
にんけんのわが子をもうもをなぢ事
おふでさき
こわきあふなきみちをあんぢる 七 9
それしらすみな一れハめへ/\に
おふでさき
みなうゝかりとくらしいるなり 七 10
このせかいなにかよろづを一れつに
おふでさき
月日しはいをするとをもゑよ 七 11
しかも、親神は、どこまでも、一れつ子供を愛撫される親にています。
しかるに、この親心を悟らず、天地を無視し、己が力を過信して、我ままな心を遣い、得手勝手な行をしているのは、万一切を支配し、総てを見ぬき見透されている親神の眼から見れば、あたかも独り歩きする幼児のようで、これほど危いことはない。
どのよふなくどきはなしをするのもな
おふでさき
たすけたいとの一ぢよばかりで 七 26
一れつのむねのうちよりしんぢつに
おふでさき
はやくわかりた事であるなら 七 27
それからハ月日よろづのしはいする
おふでさき
なにかよろづのたすけするぞや 七 28
親神は、これをあわれと思召し、種々言葉を尽して、一れつたすけの限りない親心を明かし、よろづいさいの真実を教えて、自由自在の珍しい守護を見せられる。
月日にハせかいぢううハみなわが子
おふでさき
かハいいゝばいこれが一ちよ 一七 16
親神は、人間の実の親にています。
親神は、ただ一すじに、一れつの 子供に陽気ぐらしをさせたいと望ませられ、教祖をやしろとして表に現れ、元初りのいんねんあるぢばにおいて、たすけ一条の道を啓かれた。
ぢばは、天理王命の神名を授けられたところ、その理を以て、教祖は、存命のまま、永久にここに留り、一れつを守護されている。
どのよふなたすけするのもしんちつの
おふでさき
をやがいるからみなひきうける 七 101
実に、天理王命、教祖、ぢばは、その理一つであつて、陽気ぐらしへ のたすけ一条の道は、この理をうけて、初めて成就される。
あしきをはらうてたすけたまへ
てんりわうのみこと