肥のさづけとは?
「肥のさづけ」は、教祖からお与え下されたおさづけで、現在は存在しません。
原典・みかぐらうたに
一ッ 正月こゑのさづけはやれめづらしい
みかぐらうた
と仰せられており、またおふでさきにも
このはなしなにの事やとをもうなよ こゑ一ぢよのはなしなるぞや (第4号50)
おふでさき
こへやとてなにがきくとハをもうなよ 心まことしんぢつがきく (第4号 51)
と仰せられています。
天理教の初期の信者には、百姓・農家が多く、百姓をしながらお道に尽くしていくことは容易ではありませんでした。
そこで教祖は
「永道中肥かえなくて通れようまい、ろ金としてこえさづけよう」
と仰せられ、「肥のさづけ」をお与えになりました。
「肥のさづけ」は、糠三合、灰三合、土三合、合わせて九合のものを親神様にお供えし、お願いをして頂きました。
これを田に置くと、金肥一駄分、すなわち四十貫のご守護を頂くことができます。
しかし、「おさしづ」に
さあ/\さづけ一条のこえ・・・・・・どんなこえをおけど、心だけの理はつちやきかんで
明治23年7月17日のおさしづ
と仰せられているように、「おさづけ」は物(糠、灰、土)が効くのではなく、どこまでも「心の理」が効くとお教え下されています。