天理教用語の「真柱(しんばしら)」とは?

しんばしら(真柱) とは?

おふでさきやおさしづなどに、「真柱」や「しんばしら」という単語が書かれていますが、一体どういう意味なのでしょうか?

ここでは分かりやすく「真柱」・「しんばしら」の解説をしていきたいと思います。

天理教の始めの頃は、農家や大工の信者が多く、親神様は分かりやすく教えを説くという意味から、大工用語や農業用語のたとえを用いて説かれました。

「しんばしら(真柱)」という言葉も、

  • ふしん(普請)
  • ようぼく(用木)
  • とうりよう(棟梁)

などと共に、大工に関する用語です。

「しんばしら(真柱)」には二つの意味があります。

一つは人間をはじめて宿し込まれた「ぢば(地場)」の証拠として据えられている、「かんろだい(甘露台)」のことです。

「ぢば(地場)」とは?

天理教単語帳「ぢば」とは?

もう一つの意味は、天理教の教えを広める上で中心となり、天理教全体を建物にたとえた時に真の柱となるお方、「真柱様」を指します。

原典「おふでさき」には、「しんばしら(真柱)」について、次のようにお急き込みになっています。

しんぢつに神の心のせきこみわ しんのはしらをはやくいれたい 

おふでさき第3号8

明治七年、まだ「地場(ぢば)定め」ができていないとき、また初代「真柱」様がはっきりと決まっていない時のおうたです。

このような段階で、人々に「しんばしら(真柱)」についての信仰をお急き込みになられたのです。

現在では、「しんばしら(真柱)」という言葉を使う場合、「かんろだい(甘露台)」のことより「真柱様」のことを申し上げる場合が一般的です。