天理教単語帳 ご休息所とは?

ご休息所とは?

「御休息所」とは、明治16年から明治20年まで、教祖がおられた住居です。

当時、教祖のご苦労に対し、「少しでもゆっくりと休んで頂こう!」という信者の気持ちから建てられました。

おつとめのせき込みと共に、官憲の圧迫も強く、多いときには夜三度、昼三度も巡査の出張がありました。

こうした厳しい取締りの中、明治16年5月、「御休息所」の棟上げが行われました。

「御休息所」は、三間に四間の建物で、四畳八畳の二間です。

教祖は陰暦10月26日の夜、親神様のおさしづのまにまに、刻限の来るのを待って、中南の門屋から新しい「御休息所」に移られました。

この日の夕方、お迎えの人々が提灯に灯を入れて並び、取次ぎが用意の整ったことを申し上げると、教祖は、「そうかや、用意が出来たかや、刻限が来たら移りましような」と仰せられ、ひたすら刻限の来るのを待っておられました。
人間心からすれば、直ぐにもお移りいただければ早くすむのに、とも考えられますが、親神様の思し召しの前には、いかなる事にも振り向こうともなさいません。
その教祖のご様子に、「月日のやしろ」としてのお姿が映ります。

明治20年1月26日、この「御休息所」にて、上段四畳の間で北枕西向きで現身をお隠しになられました。