辻由松 つじよしまつ
辻由松は、万延元年(1860)9月6日、大和国山辺郡豊田村(現、奈良県天理市豊田町)において、父辻忠作、母ますの長男として生まれた。
文久3年(1863)7月の中頃由松が4歳の時、顔が青くなり、もう難しいという程になったので、父忠作の母、すなわち祖母おりうが背負うて参拝したところ、教祖は、
「親と代わりて来い。」
と仰せられたので、母ますが背負うて参拝したところ
「ふた親の心次第に救けてやろう。」
とお諭し頂き、4、5日程で、すっきりおたすけ頂いた(『稿本天理教教祖伝逸話篇』9-10頁)。
由松の兄弟姉妹には、姉の長女をかめ、妹の二女いそ、三女とめぎく、四女よしゑ、二男上吉の5人がいる。
由松と妻あさゑとの間には、長女きみ、長男吉之祐、二女ます、二男正義、三女末菊、四女あいの6人の子供がいる。
なお、「おさしづ」に、娘きみ、妻あさゑの名前が出ている(さ24・5・6、さ32・1・25)。
由松は、昭和6年(1931)4月1日に出直した(72歳)。