【損保ジャパン】自主退社を促す企業5選‼新時代のパソナルームを確立!?

今の日本は、景気自体も悪かった上、コロナ渦でさらに日本の経済が悪化してきました。

そこで、どの企業も人員削減や中途採用はもちろん、新卒採用の人数も抑え始めました。

新卒採用や中途採用を抑えることは簡単ですが、人員削減をするには、リストラという形になり、1人に対して数千万円の退職金を払わなければなりません。

少しでも、会社の利益率を上げるために、企業側は様々な方法で、社員たちに自主退職を促します。

自主退職を促す上で、パソナルームなどの「追い出し部屋」などを設置する企業までありました。

今回は、各企業の「追い出し部屋」の紹介と、最新の手法などを記事にしていきたいと思います。

そもそもパソナルームとは?

パソナルームとは、仕事のできない社員を自主退社をさせるための部屋で、16畳ほどの地下室に、長机が2つ並べられ、朝の9時の始業から夕方の5時45分の退社時刻まで、何の仕事を与えずに待機するように指示され、そこで毎日勤務させるといういやがらせなどをする部屋のことです。

パソナルームの内容

  • 内線電話が1本あるだけ(外線は繋がらない)
  • 私物の持ちこみは禁止
  • 外出には人事部の許可が要る
  • 地下室で窓がない
  • 空調が無く28度を超える室温
  • カメラとマイクで常時監視
  • 一切の会話禁止
  • 障害者雇用の人工透析患者までぶちこんだ

パソナルームが作られる背景

このようなパソナルームがが作られる背景には、会社側が社員を一方的に解雇することは法律上難しいとされているからです。

労働者の権利を守るために、法律で一方的な企業からの解雇は厳しく制限されています

  • 能力が低い
  • 気に食わない
  • 業績が不振で人員削減したい

この上記のような理由では企業側は解雇できません。

そのため、企業側は辞めさせたい社員を追い出し部屋に集め、無の世界を作り出し、精神的苦痛を与え続け、追い込むことで、自主退職するように促すのです。

他の企業の実例

東芝エネルギーシステムズ「業務センター」

東芝エネルギーシステムズの業務センターでは、それまで技術管理や営業、事務などの仕事をしていた方々を中心をして集め、勤続10年以上で45歳以上を対象に3月末での希望退職を募集し、その応募拒んだ社員が配属されました。

業務センターの内容

  • 運搬や仕分けなどの単純作業
  • 年齢不相応の肉体労働
  • 専門外の仕事の強要

日の出証券 第2営業部

大和証券からグループ会社である日の出証券に転籍した男性社員さんが、すでに廃止された”第2営業部”でした。

閑散とした広い部屋に、長机が配置され、机の上にパソコン1台と電話が数台が用意されていたそうです。

第2営業部の内容

  • 会議・朝礼の出席をしてはならない
  • 部内の連絡網に名前がない
  • 会社のパソコンにアクセスできない
  • 1日100件の外回り
  • 電話営業やDMなどの活用はできない

旧国鉄 日勤教育

この日勤教育というのは、ミスや事故を起こした社員を再教育するために置かれた部署です。

本来の再教育は、事故やミスなどの再発防止を目的としていますが、実際には、雑用・雑務などをさせて、自主退社してもらうようにする部署なのです。

日勤教育の内容

  • 事故の直接的原因と関係ないレポートや作文
  • 就業規則の書き写し
  • 草むしりや車両・トイレ清掃
  • 47度に達する炎天下で1メートル四方の枠を書かせて枠から出させない

自主退社の新手法

最近でも、

「これは自主退社を促してるのではないか?」

と声が上がっているのが、損保ジャパンの介護部門です。

損害保険ジャパン日本興亜は、2020年度末までに、従業員数を17年度比で4000人程度減らす方針を示したのです。

この余った従業を単純にリストラすると、割高な退職金が必要なため、あらかじめワタミから介護子会社「ワタミの介護」を買収し、介護職に異動させたのです。

この結果、ほとんどの社員が、不慣れな介護職を自主退職し、本来支払われるはずの退職金400億円を削減することに成功したそうです。

自主退職を促す具体的な方法

ここからは、会社自体の方針などではなく、会社の上司などが使う自主退社を促す方法も紹介していきたいと思います。

不得意な仕事を振られる

露骨なやり方はしてきませんが、自分にとって不得意そうな業務を振り、自主退職を促してくる場合があります。

希望してない部署へ異動させる

これは損保ジャパンの手口は一緒ですが、上司が気に食わない部下などを個人的に異動させて、自主退職を促す場合があります。

多数の人がいる場で叱責される

周囲のいる状況で叱責することにより、今後会社に居づらい環境を作り出し、最終的には、周囲から避けられ、孤立した状況まで発展させて、自主退職を促すこともあります。

雑用をやらせる

これもあまり露骨なにはしてきませんが、掃除や書類整理の雑務をさせて、やりがいを完全に無くさせて、自分が会社にいる価値を感じなくさせます。

人事評価を低くつける

本来の自分の評価とは裏腹に、低い人事評価をつけることで自主退職を促す方法もあります。

まとめ

  • 会社側が社員を一方的に解雇することは法律上難しい追い出し部屋を作り、自主退職を促す

過去の追い出し部屋

  • 東芝エネルギーシステムズ 業務センター
  • 日の出証券 第2営業部
  • 旧国鉄 日勤教育
  • 損保ジャパン 介護部門

自主退職を促す方法

  • 不得意な仕事を振られる
  • 希望してない部署へ異動させる
  • 多数の人がいる場で叱責される
  • 雑用をやらせる
  • 人事評価を低くつける