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立教185年5月号 天理教八生兵庫分教会 よろこび月報ご挨拶
おつとめを真剣に勤め、ご存命の教祖におすがりしひながたを実践させて頂こう!
日々それぞれの持ち場立場において、八生兵庫分教会の上に絶大なるお力添えを賜り、誠にありがとうございます。
一昨年から続くコロナ禍も漸く収束の兆しが見えてきましたが、それに変わる新たな奇病が発生したり、又、ロシアによる凄惨な侵略戦争は長引く様相を呈しており、その影響によるエネルギー問題や食料問題など世界を取り巻く状況は極めて悪化しています。
こういった数々の節はすべて人間の心が生み出したものであり、従って心を変えない限り、形を変えて永遠に続くものと思われます。
この状況を打破し、一歩でも思召しである陽気ぐらしの世に建て替えるため、まずは我々ようぼくが、おつとめを真剣に勤めると共に、ご存命の教祖におすがりし、ひながたを実践させて頂きましょう。
さて、待ちに待った天浦創立80周年記念祭が間近に迫ってきました。
成人の旬とお聞かせ頂く創立記念祭を目指し、掲げられたスローガンの項目を一つ一つ地道に実践させて頂いた2年間でありました。
即ち、自ら求めておつとめや教理の習得に励み、教祖存命の理に対する思いを深め、そしてひながたの実践によって高まった自らの信仰信念を次の世代に伝えるためにねりあいを重ねさせて頂きました。
記念祭まで残り僅か、悔いなく当日を迎えるため、最後まで成人の歩みを進めさせて頂きましょう。
今月も何卒よろしくお願い致します。
翼をひろげて
夫婦で道一条へ
振り返りますと、私たち夫婦は、長女が2歳、長男が生後10ヵ月の時、天浦分教会に住込ませて頂きました 。(平成2年10月4日)
それまでの私たち夫婦はといえば、父が会社を経営していましたので、社長の若夫婦として、また主人は司法試験浪人として、何不自由ない環境を与えられていました。
しかし、教祖百年祭のご諭達が発布された頃、私たちは夫婦で真剣に話し合いました。
「法律家では人の運命は変えられない、医者は駄目なら匙を投げる、しかし投げたその匙を拾って人の運命をたすけられるのは天理教の布教師よね─会社を継げば収入という枠がある、枠を取っ払った心次第の無限の世界─よし、教会へ住み込もう!もう二度とこの家には戻らない!」
そんな強い決心で、寿美子先生のもとへ行く覚悟を決めました。
その時父は「わざわざ何でそんなしんどい道に行くんや?」と咎められましたが「教会に来なさい!」との先生のお声に弾かれるようにして、荷物を纏め天浦に住み込み、道一条の人生がスタートしました。
布教 初日 雨嵐
「明日から赤ちゃん二人を連れて、においがけに行きなさい!」という思いがけない親の声にまた弾かれるように、翌朝から乳母車で子供2人を連れて布教に出たのです。
何という幕開けにふさわしい台風の日、ご丁寧にも布教初日は雨嵐。
己の業の深さを思い知らされながら、おしめを替える場所もなく、誰一人として聞いて下さる方もなく、みじめさと疲労感に打ちひしがれて、垂水の坂をとぼとぼと・・・「はぁ~、えらい道を選んでしまったなぁ・・・」そんな日々が繰り返されて、ふと「私、毎日何やってるんやろ? 誰一人として聞いてもらえないのに・・・」と道一条に踏み切ったことを後悔して、涙が滲むような日もありました。
先人先生に励まされて
そんな時、私の胸に浮かんできたのが、東本(大教会)の初代・中川よし先生だったのです。
「そうや、先生は単身で赤子を背負って野宿布教・・・食べるものも帰るところさえ無い中を通られたんだ。それを思えば、私は帰る場所もあり、食事も用意されていて、寝る布団だってある!先人の先生のご道中から考えれば、私なんか遊んでいるみたいなもんやなぁ。」
そう思えた時に、不思議と心が軽くなったんですね。
そうして心が軽くなると、においがかかり始めました。
扉の向こうにおたすけ人のロマン
最初は全盲の方でした。
2歳の子を背負い片手で乳母車を押して、もう片方の手で全盲の方の手を引いて日参をするというおたすけの日々が始まりました。
それからというもの子連れのお母さんたちがとっかえひっかえに教会に来て下さるようになり、布教の中でもおさづけを取り次がせて頂ける通い先も次第に増えていきました。
あれほど嫌がっていた布教が楽しく面白くなって、心勇んで歩く中に「この扉の向こうにどんな方が待っているのかなぁ・・・どんなおたすけが展開するのかなぁ・・・」とそれはまさにおたすけ人のロマンです。
それからは面白いようににおいがかかりました。
背中の我が子がたすけて頂いた
2人の子は常に私の背中か乳母車でしたから、3才過ぎるまでは、布団で昼寝をさせたことがありませんでした。
今思えば、よう決心して歩かせてもらった事か!
もしもあの時、寿美子先生のお声を頂いて、道一条に踏み切れずに通いながらの信仰をしていれば、本当の信仰の値打ちをこれっぽっちもわからずにいたでしょう。
それどころか、2人の子どもを贅沢三昧、勝手気ままな人間に育てていたでしょう・・・
布教に歩かせて頂いた私はもちろん、誰にも聞いてもらえない中も、その背中にいた子供がおやさまの理を頂戴し、天浦分教会でお育て頂いたおかげにより、現在では二人とも布教師として道一条を通らせて頂き、大きく運命をたすけて頂きました。
困らせて下さる方が恩人
いよいよにおいがかかり、おたすけが進んでいくと、住み込み者を抱えるようになりました。
その第一号が17歳の大非行少女でした。
親も先生も教育委員会もお手上げというそんな子を私ども家族の部屋において、寝食を共にしました。
ルールは守らない、反抗する、暴言を吐く、うちの子を陰でいじめるなど手のつけようがありません。
おやさまにお縋りするより他に手立てはなく、断食をして理作りをしたり、自らの親心の無さに水垢離をとってお詫びしたこともありました。
しかし私はその子の姿を通して、そのおたすけによって自らもお道を反発し、親不孝をかけてきた自分というものを思い知り、親々に対して、初めて深いお詫びがつきました。
困らせて下さる方が恩人です。
その後その子のおたすけの筋からたくさんのようぼくが誕生し、熱心な布教師も生まれてきました。
その後もこれでもか、これでもか・・・という凄まじいおたすけが展開し、そのおたすけの度毎にプライドだけ高くエゴで我儘な自分、“高級メロン”だと思っていた自分は“腐った土手カボチャ”で、本来、主人も子供も狂わせていく自分のいんねんと いうものに気が付かせて頂きました。
たすかりのシステム
こうして私が布教師として歩んできた三十数年の一つの答えは、“尽くし運びによってたすかる”という間違いないシステムです。
木下寿美子先生は、親に尽くすことを無上の喜びとし、何度も裸になり生涯親に尽くしきられました。
そんな先生のお傍において頂くだけで、不思議と「喜んで頂きたい!全部捧げたい!」そんな気持ちになるのです。
とにかく意味がわからなくとも、仕切りに尽くされた方々はふしぎなご守護を頂き、尽くされた家々の運命はみな建て替えて頂きました。
「尽くし運び」によって運命を買うのです!
極楽のあまり風
立教185年5月12日 一郎会長様 朝席のおはなし より
一千万円のお尽くし
木下寿美子先生は、山積する親の御用、お尽くしとおたすけに追われながら、晩年に至るまで無我夢中でお通り下さいました。
まさに“砂塵を巻き上げ疾駆する”と天浦の前会長様が例えられた通りでした。
ですからよく「御神楽をあげている時・・・」つまり「おつとめをしているときだけが安らぎだった・・・」と。
今日の教話集にある「おつとめが楽しみ」というのは、もうかなり円熟した境地に達しておられた九十代の頃のお話ですね。
それ以前に、寿美子先生でもおつとめが勇めない時があったそうです。
その時「これはいかん!」と思って、 大変な苦労をして一千万円というお尽くしを運ばせてもらったそうです。
すると、どうでしょう・・・「こんなありがたい思いで御神楽をあげさせて頂ける!やっぱり 理は積んでおかないといけない。」と仰られています。
お尽くしの効能は偉大です。
心のもやもやが、晴れてきたり、なかなか前に進まなかったことが進んだり、我々も布教師として、及ばすながら実践を重ねる中に停滞すること無く、前へ前へと進むことができているのも、旬々に運ばせて頂くお尽くしのおかげです。
天気の不足は“おやさまご不在”
当時、住み込んで布教する私たちに対して「暑い中、大変やなぁ・・・寒いのに大丈夫?ようやるわ!」と傍から言われることがありました。
寿美子先生は「暑いや、寒いや・・・天気の不足を言っているようでは、まだまだおやさまご不在や!」と布教師におしこみ下さっていました。
確かにその通りで、小雪の舞い散る中、あるいは暴風雨の中、どんな炎天下であっても、布教する自分たちには、それほど大したことではありませんでした。
無所有の幸福論
また天浦では、真夏でも締め切って毎朝十二下りを大人数でつとめますので、みな身体中汗びっしょりです。
実際に十二下りが終わって、締め切っていた窓を開けた瞬間、何とも言いようのない涼しいそよ風が神殿内に入ってきます。
その風を、寿美子先生は「極楽のあまり風」と表現されましたが、まさにその通りで「ありがたいなぁ」という思いが湧いてきます。
暑いも寒いも言えなくなるような我が身我が家のいんねんの苦労を思えば、どうって事ないじゃぁないですか!
最近、財も地位も名誉も手にしながら、自ら命を絶つ有名人のニュースを耳にします。
理の苦労・道の苦労は、少々時間とお金の不自由はしますが、末代まで続く大きな徳を頂戴します。
そして、「自分ほど幸せなものはない!」と心の底から感謝できるのです。
にをいがけ・おたすけの成果
別 席 者 | 14名 |
よ う ぼ く | 2名 |
よろこびスケジュール
日 程 日 付 | 行 事 | 時 間 |
6月3日(金) | 婦人の集い/女鳴物練習 【別席団参①】 | 10:00 神殿集合 兵庫9:00発 |
4日(土) | 天浦 霊祭 | 10:00執行 |
5日(日) | <兵庫布教> | 10:00 神殿集合 兵庫9:00発 |
10日(金) | 天浦分教会創立80周年記念祭 前日ひのきしん | 10:00 集合(天浦分教会神殿) |
11日(土) 日()日( 土) | 天浦分教会創立80周年記念祭 | 10:00執行 |
12日(日) 日()日( 土) | 名田 月次祭 | 10:00執行 |
14日(火) | <西区布教> | 9:30神殿集合 |
15日(水) | 琴緒 月次祭 | 11:00 執行 |
16日(木) | <松山布教> | 5:30兵庫発 |
17日(金) | 八生兵庫喜竜会 | 10:00 直会室 |
18日(土) | 八生兵庫 霊祭/女鳴物勉強会 | 10:00執行/12:45 |
19日(日) | <中央区布教> | 9:30神殿集合 |
20日(月) | <天浦分教会布教実習> | 10:30天浦神殿 集合 |
22日(水) | <垂水布教> | 9:30神殿集合 |
23日(木) | 兵神 月次祭 | <10:00執行> |
24日(金) | <西宮布教> | 9:30神殿集合 |
26日(土) | 御本部月次祭 <遥拝式> よう 祭 | <10:00執行> |
7月 1日(金) | 八生兵庫分教会 月次祭 前日ひのきしん | |
2日(土) | 八生兵庫 月次祭/青の思案場 | 10:00執行 / 18:00~ |