人間のふるさと「ぢば」

天理教の「元初まりの話」は、このように始まります。

この世の元初まりは、どろ海であつた。月日親神は、この混沌たる様を味気なく思召し、人間を造り、その陽気ぐらしをするのを見て、ともに楽しもうと思いつかれた。

人間が創られた理由は、人々が仲良く陽気にたすけ合って暮らすために創造された存在で、人生の目的は「陽気ぐらし」にあると示されています。

創造主である神様のお名前を、「天理王命(てんりおうのみこと)」と申し上げます。私たち人間を生み育ててくださった親なる神様という意味で、親しみを込めて「親神様」とお呼びしております。

そして、人間創造の際に、最初に宿し込まれた場所を「ぢば」と呼びます。

現在その場所には、人間創造の元なる地点の証拠として「かんろだい」が据えられ、参拝などの目標としています。

親神様は、この「ぢば」にお鎮まり下されてあるのです。

「ぢば」は、すべての人間の魂の故郷。「ぢば」を訪れることを、里に帰る意味を込めて「おぢばがえり」と言います。

「ぢば」の一帯は、もとは大和の国の庄屋敷村(しょやしきむら)(現在の奈良県天理市)という小さな村でしたが、やがて多くの人々が寄り来るようになり、今では「親里(おやさと)」と呼び親しまれています。

人間創造の元の場所である聖地「ぢば」を中心に、天理教教会本部の神殿が建っています。

どなたでも自由にご参拝いただけるよう、本部神殿は365日24時間開かれています。