にをいがけとは?
「みかぐらうた」に
ひとことはなしハひのきしん にほひばかりをかけておく (七下り目 1)
と仰せ下さいます。
「にをいがけ」とは、親神様のお話を一言でも取り次がせて頂くことを言うのであります。
歴史的には、嘉永六年、教祖の夫善兵衛様が出直された時に、末女こかん様が親神様のお指図で、親神様のお名を流すべく浪速の町に出かけられたのが、天理教における初めてのにをいがけなのであります。
にをいがけというのは、単に布教という意味だけではなく、一言でも神様の思召しを伝えようとする姿勢、雰囲気を美しい梅の花がよい香りを放つように、ようぼくとしてのたすけ一条の道の者の優しい一言が「にをいがけ」となって、人々を親神様の教えに導く例えとしてお教え下さっているのです。
もちろんにをいがけというものは、路傍講演や全教一斉にをいがけデーに限られるものではなく、「ひとことはなしはひのきしん」というモットーのもとに、未信者の方々に向かってなされているのであります。