心の普請とは?
天理教の教えが始まった頃、信者の多くが農家・大工で、教祖はそのような方々に身近な例えを用いて、分かりやすく教えを説かれました。
「普請(ふしん)」もその一つで、大工用語の普請のことです。
この「心のふしん」とは、心の成人を進めていくということで、世界中の人間が親神様の思召しを悟って人をたすける心になっていく時、世界は親神様の望み給う「陽気ぐらし」の世界となるのです。
このように心の成人を進めて「陽気ぐらし」の世界を目指す歩みを「陽気ふしん」と言います。
また、心のふしんは形のふしんを通して行われる場合もあります。
たとえば、万人たすけの場所、仕込みの場所である教会神殿、あるいは「おやさとやかた」のふしんなどを旬として、一手一つになってそのふしんに心を尽くし、心の成人につなげていくことです。
みかぐらうたに
ふしぎなふしんかゝれバ やれにきはしや
二下り目 二・八下り目 二
ふしぎなふしんをするなれど たれにたのみハかけんでな
と仰せられています。