第壱号 七十貮才老女 明治貮巳年正月従
よろつよのせかい一れつみはらせど
むねのハかりたものハないから (1-1)
そのはづやといてきかした事ハない
なにもしらんがむりでないそや (1-2)
このたびハ神がをもていあらハれて
なにかいさいをといてきかする (1-3)
このところやまとのしバのかみがたと
ゆうていれども元ハしろまい (1-4)
このもとをくハしくきいた事ならバ
いかなものでもみなこいしなる (1-5)
きゝたくバたつねくるならゆてきかそ
よろづいさいのもとのいんねん (1-6)
かみがでてなにかいさいをとくならバ
せかい一れつ心いさむる (1-7)
いちれつにはやくたすけをいそぐから
せかいの心いさめかゝりて (1-8)
だん/\と心いさんてくるならバ
せかいよのなかところはんじよ (1-9)
このさきハかくらづとめのてをつけて
みんなそろふてつとめまつなり (1-10)
みなそろてはやくつとめをするならバ
そばがいさめバ神もいさむる (1-11)
いちれつに神の心がいづむなら
ものゝりうけかみないつむなり (1-12)
りうけいのいつむ心ハきのとくや
いづまんよふとはやくいさめよ (1-13)
りうけいがいさみでるよとをもうなら
かぐらつとめやてをとりをせよ (1-14)
このたびハはやくてをどりはじめかけ
これがあいずのふしきなるそや (1-15)
このあいずふしぎとゆうてみへてない
そのひきたれバたしかハかるぞ (1-16)
そのひきてなにかハかりがついたなら
いかなものてもみながかんしん (1-17)
みへてからといてかゝるハせかいなみ
みへんさきからといてをくそや (1-18)
このさきハ上たる心たん/\と
心しづめてハぶくなるよふ (1-19)
このハほくむつかしよふにあるけれと
だん/\神がしゆこするなり (1-20)
このよふハりいでせめたるせかいなり
なにかよろづを歌のりでせめ (1-21)
せめるとててざしするでハないほどに
くちでもゆハんふでさきのせめ (1-22)
なにもかもちがハん事ハよけれども
ちがいあるなら歌でしらする (1-23)
しらしたらあらハれでるハきのどくや
いかなやまいも心からとて (1-24)
やまいとてせかいなみでハないほどに
神のりいふくいまぞあらハす (1-25)
いまゝでも神のゆう事きかんから
ぜひなくをもてあらハしたなり (1-26)
こらほどの神のざんねんでてるから
いしやもくすりもこれハかなハん (1-27)
これハかりひとなみやとハをもうなよ
なんてもこれハ歌でせめきる (1-28)
このたびハやしきのそふじすきやかに
したゝてみせるこれをみてくれ (1-29)
そふじさいすきやかしたる事ならハ
しりてはなしてはなしするなり (1-30)
これまでのざんねんなるハなにの事
あしのちんばが一のさんねん (1-31)
このあしハやまいとゆうているけれど
やまいでハない神のりいふく (1-32)
りいふくも一寸の事でハないほどに
つもりかさなりゆへの事なり (1-33)
りいふくもなにゆへなるどゆうならハ
あくじがのかんゆへの事なり (1-34)
このあくじすきやかのけん事にてハ
ふしんのしやまになるとこそしれ (1-35)
このあくじなんぼしぶといものやどて
神がせめきりのけてみせるで (1-36)
このあくじすきやかのけた事ならバ
あしのちんばもすきやかとなる (1-37)
あしさいかすきやかなをりしたならバ
あとハふしんのもよふハかりを (1-38)
一寸はなし正月三十日とひをきりて
をくるも神の心からとて (1-39)
そバなものなに事するとをもへども
さきなる事をしらんゆへなり (1-40)
そのひきてみへたるならバそばなもの
神のゆう事なにもちがハん (1-41)
いまゝでハ神のゆう事うたこふて
なにもうそやとゆうていたなり (1-42)
このよふをはじめた神のゆう事に
せんに一つもちがう事なし (1-43)
だん/\とみへてきたならとくしんせ
いかな心もみなあらハれる (1-44)
よろづよのせかいぢふうをみハたせバ
みちのしだいもいろ/\にある (1-45)
このさきハみちにたとへてはなしする
どこの事ともさらにゆハんで (1-46)
やまさかやいばらぐろふもがけみちも
つるぎのなかもとふりぬけたら (1-47)
まだみへるひのなかもありふちなかも
それをこしたらほそいみちあり (1-48)
ほそみちをだん/\こせばをふみちや
これがたしかなほんみちである (1-49)
このはなしほかの事でわないほとに
神一ぢよでこれわが事 (1-50)
いまゝでハうちなる事をばかりなり
もふこれからハもんくかハるぞ (1-51)
よろづよにせかいのところみハたせど
あしきのものハさらにないぞや (1-52)
一れつにあしきとゆうてないけれど
一寸のほこりがついたゆへなり (1-53)
このさきハ心しづめてしやんせよ
あとでこふくハいなきよふにせよ (1-54)
いまゝてハながいどふちふみちすがら
よほどたいくつしたであろをな (1-55)
このたびハもふたしかなるまいりしよ
みへてきたぞへとくしんをせよ (1-56)
これからハながいどふちふみちすがら
といてきかするとくとしやんを (1-57)
このさきハうちをおさめるもよふだて
神のほふにハ心せきこむ (1-58)
だん/\と神のゆふ事きいてくれ
あしきのことハさらにゆハんで (1-59)
このこ共二ねん三ねんしこもふと
ゆうていれども神のてはなれ (1-60)
しやんせよをやがいかほどをもふても
神のてばなれこれハかなハん (1-61)
このよふハあくしまじりであるからに
いんねんつける事ハいかんで (1-62)
わがみにハもふ五十うやとをもへとも
神のめへにハまださきがある (1-63)
ことしより六十ねんハしいかりと
神のほふにハしかとうけやう (1-64)
これからハ心しいかりいれかへよ
あくじはろふてハかきによほふ (1-65)
これとてもむつかしよふにあるけれど
神がでたならもろてくるそや (1-66)
にち/\に心つくしたそのゑハ
あとのしはいをよろづまかせる (1-67)
五人あるなかのにゝんハうちにをけ
あと三人ハ神のひきうけ (1-68)
よろづよのせかいの事をみはらして
心しづめてしやんしてみよ (1-69)
いまゝても神のせかいであるけれど
なかだちするハ今がはじめや (1-70)
これからハせかいの人ハをかしがる
なんぼハろてもこれが大一 (1-71)
せかいにハなに事するとゆうであろ
人のハらいを神がたのしむ (1-72)
めへ〃のをもふ心ハいかんでな
神の心ハみなちがうでな (1-73)
せんしよのいんねんよせてしうごふする
これハまつだいしかとをさまる (1-74)