高山・谷底

高山・谷底とは?

原典によく「高山」や「谷底」という言葉が出てきます。

この「高山」とは、上流階級の人々であり、「谷底」とは、下層階級の人々を指しております。

天理教の立教は天保9年であたり、江戸時代末期で、もっとも封建的な時代でありました。

教祖はこのような時代に、女性の立場・農民の立場に立たれて、教えられたのであります。

高山にくらしているもたにそこに
くらしているもをなじたまひい  (一三 45))

と仰せられておりますように、教祖の上流階級の人も下層階級の人も、みんなかわいい我が子であり、決して身分の差はないとお教えくだされているのです。

「この道は谷底せりあげの道」と仰せられ、まず下層階級で苦しんでおられる人々に救いの手を差し伸べられました。

だからと言って、上流階級の人々がどうでも良いというコミュニズム的なものでもないのであります。

先ほども述べたように、親神様から見れば、人間みんなかわいい我が子なのであります。