ここは祖霊殿という場所です。
亡くなった方の霊をお祀り申し上げているところです。
天理教では人が亡くなることを「死」ではなく「出直し」と申しますが、天理教の教えでは、
「人間という身の内というは、神のかしもの･かりもの、心一つが我がの理」
と教えて頂いています。
つまり、人間の身体は全て親神様からの借り物で、自分のものは心だけなのだ、と教えて頂くのです。
人間の本体は魂でありまして、その魂は最初の宿し込み以来、ずっと生き通しで続いているのですが、その一生涯ごとに、神様から、その都度 新しい肉体をお借りして、人間としてこの世に生まれ出てくるのです。
ですから 人間の側から見れば、この身体は「かりもの」で、神様の方から見れば「かしもの」ということになるのです。
そうして、私たちはこの身体を使わせて頂くわけですが、年齢を重ね、だんだんと肉体が古くなってまいりますと、やがて親神様にお返しする時がやってきます。
人間が親神様に身体をお返しすると、魂は霊となって親神様の御元へと帰ります。
しかし、やがてまた新しい肉体をお借りして、再びこの世に出直してくるのです。
ですから、天理教では人が亡くなることを「死」ではなく「出直し」と申すのです。
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この祖霊殿では、この道の上に尽くされ、出直された先人方のご遺徳を湛え、お祀り申し上げています。
中央は、「おやさま」と共に、このお道のためにご苦労くだされた教祖の御家族様と、このお道のリーダーたる歴代真柱様ご夫妻、そして、本席という重要な役割をおつとめ下さった飯降伊蔵様などの先生方をお祀り申し上げています。
向かって右側は、つとめ人衆といって、陽気ぐらしの実現と世界だすけを願う「かぐらづとめ」に参画され、御本部の上にご苦労下された先生方の霊様、向かって左側は、ご本部や各地の教会でおつとめ下さった先生方やようぼくの皆さんの霊様を祀っています。
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では、これから皆さんとご一緒に参拝をさせて頂きますが、礼拝方法は同じです。
この時の言上ですが、何でも構いませんが、
「先生方、このお道のためにご苦労下さり、誠にありがとうございました。」 というように、とにかく御礼を申し上げて頂けばよいかと思います。
