天理教人名辞典 辻くら つじくら

辻くら つじくら

辻くらは、大和国山辺郡豊田村(現、奈良県天理市豊田町)において、父辻忠作、母りうの三女として生まれた。生年月日は不明。

辻家には忠作という名前が3代にわたってあるようであるが、くらの兄も忠作(忠右衛門)という。

文久3年(1863)3月初旬、くらは精神障害を患い、兄忠作が初めてお屋敷に参詣し、教祖に伺った。

忠作は、教祖から教えられるままに、朝夕拍子木をたたいて「なむ天理王命、なむ天理王命」と繰り返し繰り返し神名を熱心に唱えた。

くらの患いは忠作の当時のつとめによって、薄紙を剥ぐように軽くなって、間もなく全快したのである(『稿本天理教教祖伝』44-46頁)。

その他の事歴、没年月日、享年等は一切不明である。