辻こよ つじこよ
辻こよ(おこよ)は、大和国山辺郡豊田村(現、奈良県天理市豊田町)において、父辻忠作、母りう(おりう)の長女として生まれた。生年月日は不明。
この父忠作と母りうとのあいだには、長女こよ、長男忠作(忠右衛門)、二女しま、三女くら、四女しなの5人の子供がいる。
妹くらの精神障害、弟忠作の入信に先立って、こよは、嘉永5年(1852)、お屋敷へ通い、教祖(おやさま)からお針を教えて頂いていた。
その頃、教祖の三女おきみ(後おはる)のすぐれた人柄を見込んで、轢本の梶本惣治郎の母である、父忠作の姉きみ、つまり叔母にその話をした。
このように、初代真柱となられる眞之亮の父梶本惣治郎、母おはるの縁談話のきっかけをつくったのがこのこよである(『稿本天理教教祖伝』32ページ、『稿本天理教教祖伝逸話篇』4ページ)。