清水ゆき しみずゆき
嘉永7年11月5日、垂旦互が「をびや許し」(おびやゆるし)を頂いて安産したことを知って、翌日旦主も、「私も出産の時御願いすれば安産させてもらえるか」と教祖(おやさま)に尋ねると、「同じ事や」と仰せになった。
安政5年(1858)、懐妊したとき、をびや許しを頂くが、親神に覚れきる事が出来ず、一般の習慣に心を動かされ、長男新吉を安産したが、30日目には、産後の熱が出て頭が上がらなくなった。
子供は教祖がお世話され、母親のゆきには、米、麦、大豆、小豆、栗、黍、胡麻を煎って粉にしたもので、百粒の丸子を作り与えられた。旦亘はほどなく全快した。
このように、不思議な守護を頂いた旦亘は翌年又もや妊娠したとき、決して疑いませんからと、再び、をびや許しを頂戴し、二男秀松を安産した。
以来、難産、産後の肥立ちが悪く困っている人がいると聞けば、庄屋敷村の不思議な神様の話をして、御守護頂くことを勧めたという。
出生、没年など不詳。