親孝行とは?
天理教では、親が子どもに限りない親心をもって育てるという、親の理を強調すると同時に、子は親に対して孝行することを強調されます。
親孝行というと、封建的な日本の古い慣習に基づく思想だと想像されがちですが、決してそんなことはありません。
この広い世界に、親となり、子となる奇しきいんねんから考えたとき、どんな親があたるのも、どのような子どもが授かるのも、すべていんねんからです。
たとえどんな親子関係が生まれてこようと、そこからいんねんを自覚して喜び、親に孝行していくことで、おのずと幸せが湧いてきます。
したがって、封建的親孝行の理念ではなく、全世界に共通する、親子の理だといえます。
原典・おさしづに
親を孝行せず、親といふ理わすれ、親に不孝すれば、こんどの世はなにゝなるともわかりがたない/\
明治40年4月9日
と仰せられ、また「親への孝心は月日への孝心とうけとる」とも仰せられています。