第十五号 明治十三年一月ヨリ
けふまでわなにの事でもちいくりと
ゆハすにいたる事であれども (15-1)
もふけふわなんでもかてもゆうほどに
をやのざんねんこれをもてくれ (15-2)
けふまてハなにをゆうてもにんけんの
心のよふにをもていたれど (15-3)
さあいまわなにをゆうてもにんけんの
心あるとハさらにをもうな (15-4)
とのよふな事をゆうやらしれんでな
なにをゆうてもしよちしてくれ (15-5)
このたびハどんなためしをするやらな
これでしいかり心さだめよ (15-6)
このはなしたれが事ともゆハんてな
みなめゑ/\の心さだめや (15-7)
いかほどにせつない事がありてもな
をやがふんばるしよちしていよ (15-8)
これからハをやのゆう事しいかりと
しよちしてくれあんぢないぞや (15-9)
あすからハをやがはたらきするほとに
どんなものでもそむきでけまい (15-10)
いまゝでも四十三ねんいせんから
をやがあらハれはじめかけたで (15-11)
けふまてハたいてさねんもいくたびも
ちいとしていた事であれとも (15-12)
さあけふハ月日のはらがはぢけたで
しかゑていたる事であれとも (15-13)
いまゝでわ村やとをもてちいくりと
まだをさまりていたるなれとも (15-14)
このたびハとのよな心いるものも
みさだめつけてすぐにはたらく (15-15)
こらほどにさねんつもりてあるけれど
心しだいにみなたすけるで (15-16)
いかほどにさねんつもりてあるとても
ふんばりきりてはたらきをする (15-17)
けふの日ハなにをゆうやらしれんでな
をやのざんねんみなあらわすで (15-18)
いまゝでわ人の心のしんちつを
しりたるものハさらになけれど (15-19)
さあけふハどんなものてもしんちつの
むねのうちをばたしかあらハす (15-20)
これさいかみなあらハした事ならば
むねのそふぢがひとりでけるで (15-21)
けふからハどんなはなしをしかけても
なにをゆうてもしよちしてくれ (15-22)
たん/\となにをゆうやらこれしれん
とんな事てもをもわくをする (15-23)
いまゝてハ四十三ねんいせんから
もとのとふりにしてかやすでな (15-25)
このはなしなにを月日がゆうたとて
どんな事てもそむきなきよふ (15-26)
これからのをやのたのみハこればかり
ほかなる事わなにもゆハんで (15-27)
この事をなにをたのむとをもうかな
つとめ一ぢよの事ばかりやで (15-28)
このつとめこれがこのよのはぢまりや
これさいかのた事であるなら (15-29)
さあけふハをやのゆう事なに事も
そはの心にそむきなきよふ (15-30)
そはなるの心ちがゑばぜひがない
そこでくど/\ゆうてをくぞや (15-31)
けふの日ハなによの事もせかいにハ
しりたる人ハさらになけれど (15-32)
をやのめにしいかりみへてあるほどに
とんな事やらたれもしろまい (15-33)
このよふをはじめてからにいまゝてハ
たれてもしらぬ事ばかりやで (15-34)
その事をふしゑたいからたん/\と
そこでとのよな事もするのや (15-35)
なにもかもとのよな事もゆてをいて
それからをやがはたらきをする (15-36)
はたらきもとんな事やらしろまいな
せかいちうハをやのからだや (15-37)
いまゝてのをやのざんねんしらしたさ
そこでこのたびみなしてみせる (15-38)
とのよふな事をするやらしれんてな
みな一れつハしよちしていよ (15-39)
このたびのさねんくときのこのはなし
みな一れつわなんとをもてる (15-40)
このもとわ四十三ねんいせんから
ゑらいためしがかけてあるぞや (15-41)
これさいかしいかりしよちしたならば
とんな事をがかなわんでなし (15-42)
せかいちうをみな一れつをたすけたさ
そこでためしがゑらい事やで (15-43)
けふまでわとのよなみちもとふりぬけ
ぢいとしていた事であれども (15-44)
もふけふハなんでもかでもしんぢつを
してかゝるでなしよちしていよ (15-45)
いまゝでとみちがころりとかハるでな
みな一れつわ心さためよ (15-46)
このみちハうちもせかいもへたてない
せかいちううのむねのそふぢや (15-47)
このよふをはじめてからにけふまでわ
ほんしんぢつをゆうた事なし (15-48)
けふの日ハほんしんちつをゆいかける
とふぞしいかりしよちしてくれ (15-49)
このはなし四十三ねんいせんから
ゑらいためしがこれが一ちよ (15-50)
このためしなにの事やとをもうかな
つとめ一ぢよせくもよふやで (15-51)
このつとめどふゆう事にをもうかな
なりもの入て人ちうのもよふ (15-52)
このつとめどんなものでもしやんせよ
これとめたならわがみとまるで (15-53)
このよふをはじめかけたもをなぢ事
ないにんけんをはちめかけたで (15-54)
これさいかはじめかけたる事ならば
とんなたすけもみなうけやうで (15-55)
この事ハしいかりしよちせんならん
これとめたならすくにしりぞく (15-56)
いまゝてハ高山やとてけん/\と
まゝにしていた事てあれども (15-57)
これからハいかほどたかい山でもな
たにそこまゝにさらにてけまい (15-58)
このさきわたにそこにてハだん/\と
をふくよふきがみゑてあるぞや (15-59)
たん/\とよふぼくにてハこのよふを
はしめたをやがみな入こむで (15-60)
このよふをはじめたをやか入こめば
どんな事をばするやしれんで (15-61)
とのよふな事をしたとてあんぢなよ
なにかよろつわをやのうけやい (15-62)
この事をはやく心をしいかりと
さためをつけてはやくかゝれよ (15-63)
けふまてハどんなみちやらたれにても
しりたるものハさらになけれど (15-64)
もふけふハしんの心をたん/\と
みなあらわすでしよちしていよ (15-65)
をやのめにかのふたものハにち/\に
だん/\心いさむばかりや (15-66)
をやのめにさねんのものハなんときに
ゆめみたよふにちるやしれんで (15-67)
このはなしとこの事ともゆハんでな
せかいちううハみなわがこやで (15-68)
一れつのこどもハかわいばかりなり
とこにへたてわさらになけれど (15-69)
しかときけ心ちがゑばせひがない
そこでだん/\ていりするのや (15-70)
この事ハ高山にてもたにそこも
ゆだんなきよに心さだめよ (15-71)
さあたのむなにをたのむとをもうかな
はやくなりものよせてけいこふ (15-72)
これまてハとんな事てもちいくりと
またをさまりていたるなれども (15-73)
もふけふわなんてもかでもはや/\と
つとめせゑねばならん事やで (15-74)
いまゝてハどんな事てもたん/\と
いろ/\たのみかけてあれとも (15-75)
なに事をたのんだとてもたれにても
きゝわけがないをやのさんねん (15-76)
このたびのざねんくときのこのはなし
とふぞしいかりきゝわけてくれ (15-77)
けふの日ハをやがなに事ゆうたとて
どんな事でもそむきなきよふ (15-78)
いまゝでハどんなはなしをしたとても
なにをゆうてもにをいはかりや (15-79)
けふの日のはなしとゆうハせへつうや
もふそのまゝにすぐにみへるで (15-80)
このはなし四十三ねんいせんから
むねのざんねんいまはらすてな (15-81)
それしらすうちなるものハなにもかも
せかいなみなるよふにをもふて (15-82)
このみちハ四十三ねんいせんから
まことなんぢうなみちをとふりた (15-83)
その事をいまゝでたれもしらいでも
このたびこれをみなはらすでな (15-84)
このはらしどふしてはらす事ならば
つとめ一ぢよてみなあらハすで (15-85)
このつとめをやがなに事ゆうたとて
とんな事てもそむきなきよふ (15-86)
こればかりくれ/\たのみをくほとに
あとでこふくハいなきよふにやで (15-87)
このたびのつとめ一ちよとめるなら
みよだいなりとすぐにしりぞく (15-88)
このはなしなんとをもふてそはなもの
もふひといきもまちていられん (15-89)
はや/\となりものなりとたしかけよ
つとめはかりをせへているから (15-90)