第四号 七十七才老女 明治七年四月
いまのみちなんのみちやとをもている
なにかわからんみちであれども (4-1)
このさきハをふくハんみちがみへてある
もふあこにあるこゝいきたなり (4-2)
このひがらいつの事やとをもている
五月五日にたしかでゝくる (4-3)
それよりもをかけはぢまるこれをみよ
よるひるしれんよふになるぞや (4-4)
たん/\と六月になる事ならば
しよこまむりをするとをもへよ (4-5)
それからハたん/\ふしんせきこんで
なにかいそがし事になるなり (4-6)
これからハ神の心ハにち/\に
せきこみあるとをもいこそしれ (4-7)
いかほどのをふくせきこみあるとても
くちでハなにもゆうでないぞや (4-8)
このさきハをふくみへくる人ゞを
はやくしらしてをことをもゑど (4-9)
だん/\とめつらし人がみへてある
たれがめへにもこれがみゑんか (4-10)
これからのあとなるはなし山/\の
みちをみていよめづらしきみち (4-11)
をもしろやをふくの人があつまりて
天のあたゑとゆうてくるそや (4-12)
にち/\にみにさハりつくまたきたか
神のまちかねこれをしらすに (4-13)
だん/\とつとめのにんぢうてがそろい
これをあいつになにもでかける (4-14)
にち/\の神の心わだん/\と
上の心にはやくみせたら (4-15)
上たるわなにもしらずにとふぢんを
したがう心これがをかしい (4-16)
にち/\に神の心のせきこみハ
とふぢんころりこれをまつなり (4-17)
いまゝでのうしのさきみちをもてみよ
上たるところみなきをつけよ (4-18)
これさいかみなみへきたる事ならば
せかいの心みないさみくる (4-19)
なにゝてもせかいの心いさむなら
神の心もみないさむなり (4-20)
けふの日ハいかなるみちとをもうかな
めづらし事がみゑてくるぞや (4-21)
だん/\になにかの事もみへてくる
いかなるみちもみなたのしめよ (4-22)
にち/\によふきづとめのてがつけば
神のたのしゆみいかほとの事 (4-23)
はや/\とつとめのにんぢうまちかねる
そばな心わなにをふもうや (4-24)
いかなるのやまいとゆうてないけれど
みにさわりつく神のよふむき (4-25)
よふむきもなにの事やら一寸しれん
神のをもわくやま/\の事 (4-26)
なにもかも神のをもハくなにゝても
みなといたなら心いさむで (4-27)
だん/\になにもをもハくときゝれば
みのうちよりもすゝやかになる (4-28)
またさきのよふきづとめをまちかねる
なんの事ならかぐらつとめや (4-29)
せかいぢうをふくの人であるけれど
神の心をしりたものなし (4-30)
このたびハ神の心のしんぢつを
なにかいさいをみなをしゑるで (4-31)
なにゝても神一ちよをしりたなら
からにまけそな事ハないぞや (4-32)
このさきハからとにほんをすみやかに
だん/\ハけるもよふばかりを (4-33)
これさいかはやくわかりた事ならば
神のざんねんはれる事なり (4-34)
しんぢつの神のざんねんはれたなら
せかいの心みないさみでる (4-35)
だん/\とせかいぢううをしんぢつに
たすけるもよふはかりするぞや (4-36)
そのゝちハやまずしなすによハらすに
心したいにいつまでもいよ (4-37)
またさきハねんけんたちた事ならば
としをよるめハさらにないぞや (4-38)
いまゝでハなにの事でもしれなんだ
これからさきハみなをしゑるで (4-39)
いまてハなみなの心とうちなるの
心かをふいちがいなれども (4-40)
あすにちハなんでもたのみかけるでな
神のいぢよにつかねばならん (4-41)
にち/\にみにさハりつくとくしんせ
心ちがいを神がしらする (4-42)
めへ/\のみのうちよりもしやんして
心さだめて神にもたれよ (4-43)
なにゝても神のをもわくふかくある
そばなるものハそれをしらすに (4-44)
けふまでハなによのみちもみへねども
はやくみゑるでしやんさだめよ (4-45)
このみちをはやくしらそとをもへども
さとりがのふてこれがむつかし (4-46)
たん/\とふでにしらしてあるけれど
さとりないのが神のざんねん (4-47)
なにゝても神のゆう事しかときけ
みなめゑめの心しだいや (4-48)
しんぢつに心いさんでしやんして
神にもたれてよふきづとめを (4-49)
このはなしなにの事やとをもうなよ
こゑ一ぢよのはなしなるぞや (4-50)
こへやとてなにがきくとハをもうなよ
心のまことしんぢつがきく (4-51)
しんぢつの心みさだめついたなら
いかなしゆこふもするとをもゑよ (4-52)
しかときけよろつの事をみなをしへ
どこにへだてわさらにないぞや (4-53)
どのよふなところの人がでゝきても
みないんねんのものであるから (4-54)
にんけんをはじめだしたるやしきなり
そのいんねんであまくたりたで (4-55)
このさきハせかいぢううを一れつに
たすけしゆごふをみなをしゑるで (4-56)
だん/\とよろづたすけをみなをしへ
からとにほんをわけるばかりや (4-57)
にち/\にからとにほんをわけるみち
神のせきこみこれが一ぢよ (4-58)
このみちをはやくわけたる事ならば
あとのよろづハ神のまゝなり (4-59)
けふの日ハなにかめづらしはじめだし
よろづいんねんみなついてくる (4-60)
いんねんもをふくの人であるからに
とこにへだてハあるとをもうな (4-61)
このよふを初た神の事ならば
せかい一れつみなわがこなり (4-62)
いちれつのこともがかハいそれゆへに
いろ/\心つくしきるなり (4-63)
このこともなにもをしへてはや/\と
神の心のせきこみをみよ (4-64)
だん/\とこどものしゆせまちかねる
神のをもわくこればかりなり (4-65)
こどもさいはやくをもていだしたなら
からをにほんのぢいにするなり (4-66)
しんぢつにこどもの心しかとせよ
神の心ハせくばかりやで (4-67)
にち/\に神のせきこみこのなやみ
はやくたすけるもよふしてくれ (4-68)
うちなるハ上をふもふていづみいる
こわみないぞや神のうけやい (4-69)
いまゝでとみちがかわりてあるほどに
はやくせきこみをふくハんのみち (4-70)
このみちハいつの事やとをもている
はやくてゝみよもふいまの事 (4-71)
だん/\とふてにしらしてあるほどに
はやく心にさとりとるよふ (4-72)
これさいかはやくさとりがついたなら
みのうちなやみすゞやかになる (4-73)
つとめても初てをどりまたかぐら
一寸のほそみちつけてあれども (4-74)
だん/\とくさがしこりてみちしれす
はやくほんみちつけるもよふを (4-75)
にち/\に心いさんでせきこめよ
はやくほんみちつけた事なら (4-76)
しんぢつにこのほんみちがついたなら
すへハたのもしよふきづくめや (4-77)
村かたハなをもたすけをせへている
はやくしやんをしてくれるよふ (4-78)
せかいぢう神のたあにハみなわがこ
一れつハみなをやとをもゑよ (4-79)
せかいぢうせきゝよとしてはちめかけ
といてきかするきゝにいくなり (4-80)
いかほどにみゑたる事をゆうたとて
もとをしらねばハかるめハなし (4-81)
だん/\とない事ばかりゆてをいて
それでたならばこれがまことや (4-82)
一れつに神にもたれるこのこども
はやくをもていでるもよふせよ (4-83)
しんぢつにをもてゞよふとをもうなら
心しづめてしんをたづねよ (4-84)
このこどもしんぢつよりもむねのうち
みさだめつけばいかなもよふも (4-85)
にち/\に神の心わせきこめど
こともの心わかりないので (4-86)
こともでも一寸の人でハないからに
をふくのむねがさらにハからん (4-87)
いまゝでハがくもんなぞとゆうたとて
みゑてない事さらにしろまい (4-88)
このさきハみへてない事だん/\と
よろずの事をみなといてをく (4-89)
これからハこのよはじめてないつとめ
だん/\をしへてをつけるなり (4-90)
このつとめせかいぢううのたすけみち
をしでもものをゆハす事なり (4-91)
にち/\につとめのにんぢうしかとせよ
心しづめてはやくてをつけ (4-92)
このつとめなにの事やとをもている
せかいをさめてたすけばかりを (4-93)
このみちがたしかみゑたる事ならば
やまいのねゑわきれてしまうで (4-94)
しんぢつの心しだいにいづかたも
いかなしゆごふもせんとゆハんで (4-95)
いまのみち神のせきこみうちなるハ
あんぢないぞやしかとみていよ (4-96)
これまでとみちがかわるとゆうてある
神ハちごふた事ハゆハんで (4-97)
このさきハ神の心のせきこみを
くちでハどふむゆうにゆハれん (4-98)
いかほどにむつかし事とゆふたとて
とかすにいてハわかるめハなし (4-99)
にち/\に神のをもわくだん/\と
といてをくぞやこれきいてくれ (4-100)
このみちハなにかむつかしめつらしい
みちであるぞやたしかみていよ (4-101)
このみちをとふりぬけたらそのさきハ
からハにほんのぢいにしてある (4-102)
からのぢをにほんぢいにしたならば
これまつだいのいきどふりなり (4-103)
このよふを納も上天もかみ
上と神との心わけるで (4-104)
だん/\とみゑん事をばゆてをいて
さきでみゑたらこれが神やで (4-105)
いかほどにみゑたる事をゆうたとて
さきでみゑねはわかりあるまい (4-106)
これからハせかいぢううのむねのうち
上下ともにわけてみせるで (4-107)
これをみよせかいもうちもへたてない
むねのうちよりそふぢするぞや (4-108)
このそふぢむつかし事であるけれど
やまいとゆうわないとゆてをく (4-109)
どのよふないたみなやみもでけものや
ねつもくだりもみなほこりやで (4-110)
このよふを初てからになにもかも
上ゑをしへた事ハあるまい (4-111)
このたびハなにかよろづを上たるゑ
しらしてをいた事であるなら (4-112)
それからハなかにハしやんするもあろ
みなよりよふてはなししたなら (4-113)
そのなかにしんぢつ心たのもしい
をもてしやんをするものもある (4-114)
このみちを上ゑとふりた事ならば
神のぢうよふすぐにあらわす (4-115)
このよふを初た神のぢうよふを
みせたる事ハさらにないので (4-116)
なにゝてもしらんあいだハそのまゝや
神のぢうよふしらしたるなら (4-117)
これきいてみな一れつわしやんせよ
なにかよろつハ心しだいや (4-118)
けふの日ハなにがみへるやないけれど
六月をみよみなでかけるで (4-119)
いまゝでハ高い山やとゆうている
たにそこにてハしけんばかりを (4-120)
これからわ高山にてもたにそこも
もとはじまりをゆうてきかする (4-121)
このよふのはぢまりだしハとろのうみ
そのなかよりもどちよばかりや (4-122)
このどぢよなにの事やとをもている
これにんけんのたねであるそや (4-123)
このものを神がひきあけくてしもて
だん/\しゆごふにんけんとなし (4-124)
それよりも神のしゆことゆうものわ
なみたいていな事でないぞや (4-125)
このはなし一寸の事やとをもうなよ
せかい一れつたすけたいから (4-126)
にち/\に神の心のしんぢつわ
ふかいをもわくあるとをもへよ (4-127)
いまゝでハにほんかからにしたごふて
まゝにしられた神のざんねん (4-128)
このかやし神のはたらきこれをみよ
いかなものでもまねわでけまい (4-129)
いかほどのごふてきたるとゆうたとて
神がしりぞくこれかないまい (4-130)
なにゝてもみな一れつハこのどふり
神がぢうよふするとをもゑよ (4-131)
しやんせよハかいとしよりよハきでも
心しだいにいかなぢうよふ (4-132)
いまゝでもをなぢくらしていたるとも
神のぢうよふしりたものなし (4-133)
これからハよろづの事をみなとくで
心ちがいのないよふにせよ (4-134)