天理教人名辞典 西尾ゆき にしおゆき

西尾ゆき にしおゆき

本名ユキ、伊豆七条村(現、大和郡山市)の人。

養子の夫が中風のため、そのいんねんを切って欲しいと教祖(おやさま)に願って、それ以後いんねんは出なかった。

ユキはそれを願うため、毎日2里の道を雨や雪の日はわらぞうりにかまぼこ板を打ちつけて教祖の許へかよった。

お屋敷はやかた一つあっただけであったという。

願いが叶うと大念仏宗の寺に仏壇を預け、神を祀った。

ユキは教祖の孫たまへが明治10年(1877)2月平等寺村小東家で出生した時、お供をした(『稿本天理教教祖伝』137頁)。

教祖からは赤衣と菊花刺繍(菊の御紋)を頂いている。(赤衣は今も祀ってある)

ユキの娘は桝井伊三郎家へ嫁ぎ、桝井孝四郎はその子である。

前栽村の村田家とも親戚という。(ユキの孫捨次郎の妻ナラギク(明治34年12月28日生まれ、届けは明治35年2月16日、旧西本姓。西尾家とは隣り同志で結婚後は義母カツから話をよく聞いたという)から、平成9年5月2日95歳に、伊豆七条で聞いた話である)。